Brick House for Artist – Hombroich, Germany

For
2007 Spring Semester, Atelier Valentin Bearth (Bearth&Deplazes)
Description

ドイツ・デュッセルドルフの郊外にある美術館の中に計画された、
アーティストインレジデンスのための施設。

広大な敷地の中に、彫刻家が設計したパヴィリオンが点在していて、
来訪者は入り口で手渡された地図だけを頼りに敷地の中を歩き回る。
この美術館の最大の特徴は、展示作品にキャプションがついておらず、
また自然光を用い、空調もないため、
来訪者は作品と生のまま対峙させられるという人と作品との関係性にあるといえる。
このような美術館の特徴、そして穏やかな雰囲気を継承しながら、
それを少しだけ更新するというのが
今回の設計においてとても重要であるように思われた。

各パヴィリオンとの距離の取り方、ランドスケープとの関係性、ミニマリズムから影響を受けた
既存パヴィリオンの建築的言語、あるいは内部と外部との関係などについて注意深く考えながら設計を進めた。
まず、広大な敷地の中で正方形の平面という完結したボリュームを設定する。
このボリュームは既存のパヴィリオンと同様に、外に対しては閉じていて、上から採光している。
その中を大きく4つの空間に分けて梁をかけ、そしてそれぞれの空間ごとに異なる素材をのせることで、
いろいろな状態で光が降り注ぐこととなり、またそれと同時に内部と外部も規定し、
プログラムとも関係している。
また、屋根が斜めに傾いていて、結果としてそれぞれの部屋が異なるプロポーションを
持つこととなる。
外壁は既存のパヴィリオンがそうであるように使用済みのレンガを再利用し、
中は内部空間も外部空間もすべて同一にスタッコで白く塗られている。

すごくシンプルだけれど、あるいはそうであるがゆえに、壁の厚みやドアのつき方など、
細かいところが全体の中で大きな影響を与えるようなものとなった。